BMW、アウディ、ポルシェ、ダイムラーなど大手自動車企業で構成されるコンソーシアムENVITEDが、自動運転機能検証のバーチャル証明をTezosブロックチェーン上で構築しています。BMWの幹部が、Tezosを選んだ理由を語っています。
Tezosブロックチェーンは、BMW、アウディ、ポルシェなど業界のリーディングカンパニーで構成されるワーキンググループENVITEDによって選定されました。ENVITEDは、高度自動運転(HAD)の標準、及び機械ベースの検証証明の構築しています。これは、自動走行のための全ての端末や設備が共通の決済レイヤーの下で相互接続された分散型エコシステムです。
自動運転とブロックチェーン
そもそも、自動運転機能は多数の情報と確率を考慮する必要があるため、業界標準の開発において仮想化環境を利用します。ENVITEDは、大手自動車メーカーが共有する「仮想テスト環境・テスト結果・データ共有・自動運転機能の検証スペース」を提供します。
ブロックチェーンは開発プロセスを共有するために、各自動車メーカーのバックエンドを通じて利用されます。ここで、Tezosの使用により自動運転ファームウェアを備えた車の検証証明と必要なテストとプロセスが行われたことを示すトレーサビリティが可能になります。
テゾスを選択した理由は承認プロセスの容易さ
BMWの仮想テスト・検証部門システムアーキテクトであるCarlo van Driesten氏は、Tezosを選択した理由として、「Tezosが実用的な変更管理プロセス」を備えていることを指摘しました。これにより、オフチェーンでの協議の承認プロセスが容易になるからです。
「(テゾスには)分散されたオブジェクトをアップグレードする方法があります。デプロイされたシステムを更新する方法があり、要件を公開し、テクノロジーが必要な方向に進んでいるかどうかを観察できます」
テゾスのエコシステム内でENVITEDが更に開発を進める
Carlo氏はまた、Tezosが正しいことを行うよう本質的な動機づけがされており、実際に多くのことを行うコミュニティーだと述べています。分散型作業は時間の経過とともに関心を失う可能性があるため、「何かを選択する時に非常に強力な指標」となります。外部と関わることで「見過ごされがちな多くの人のニーズをくみ取ることができる」と加えました。
Carlo氏は機関・企業顧客向けのステーキングサービスプロバイダーStakeNowをENVITEDとは別に構築しました。ステーキングを通してドイツで規制と向かう取り組みを試行しています。
ブロックチェーンには、自動運転機能の検証を証明するユースケースもあることがわかりました。ENVITEDによる今後の開発により、新たな重要なプロジェクトがTezosエコシステム内でフォローされると期待されます。
参考 Enabling Virtual Proof of Validation for Autonomous Driving — on TezosMedium