仮想通貨取引よりもお得なステーキングの基礎

ステーキング投資をする際に理解しておくべき3つの重要事項

ここ数年間でコンセンサスアルゴリズムに「プルーフオブステーク(PoS)」を採用する仮想通貨の注目が高まっています。
Stakingrewards.comによると、現在市場で85種類のPoS通貨が存在し、ステーキング報酬の平均年利は13.62%と算出されています。

投資家は、もっとも利回りの良いステーキング通貨を選択したいと考えるでしょう。この記事では、PoS通貨を選択する際に理解しておくべきステーキングを成す3つの基本的な要素についてご説明します。

1. ノードが徴収する手数料

ステーキングには適切なインフラが必要なため、一般的なPoS通貨保有者はコインを専門事業者のノードに委任する必要があります。ノードはネットワークのブロック生成に参加し、ブロックチェーン上の新規報酬を受け取ります。ノードの運用にはサーバーなど維持費用がかかるため、事業者は手数料を徴収します。

ノードが徴収する手数料は、ユーザーの抵当収入の5%~20%とされています。ノード事業者は手数料を品質に応じて設定しているため、ユーザーにとって必ずしも安価ではない場合があります。投資家はプロジェクトの定めるノード要件を考慮して費用とのバランスを計り、安定稼働を期待できるノードを選択する必要があります。

2. 償還後のロックアップ期間

ほとんどのPOSプロジェクトは、ステーキングのロックアップ期間を定めています。トークンを償還してもロックアップ期間中は取引できないため、ユーザーは価格変動リスクを負うことになります。

ロックアップ期間はPOSプロジェクト毎に異なり、代表的なPOSプロジェクトであるテゾス(XTZ)は14日、コスモス(ATOM)は21日、市場全体で20日~数か月とされています。

ロックアップ期間は主にネットワークノードを保護するために設定されています。
また、ロックされたトークンは悪意のあるノードによる攻撃に対するペナルティに使用されます。ロックアップ期間によって、システムを監視する時間や悪意のある動きをコミュニティが報告する時間が確保されてることも特徴の一つです。ロックアップ期間があることで、ユーザーの集中的なリリースを回避することもでき、流通市場の通貨価格の変動を低減する効果もあります。

3. インフレ率/ステーキング率

ステーキングの主な収入源は報酬として付与されるトークンですが、各通貨のインフレ率は保有者の実際の報酬率と同じではない点をおさえておく必要があります。PoSプロジェクトはそれぞれ独自のインフレ率(増加量/流通量)を設定しており、Stakingrewards.comによるとPoSネットワークの平均インフレ率は6%とされています。

ビットコインなどのPoW通貨では、インフレ率がマイニングに関与しない全ての投資家の資産価値を希釈します。一方、PoS通貨のステーキング参加者は、ロックアップに対するリターンとして報酬を受け取るため、インフレ率さえも利益に転嫁できます。

この場合、各プロジェクトの実質ステーキング利回りは「インフレ率/ステーキング率」で比較できます。仮にプロジェクトのインフレ率が7%で、ステーキング率が50%の場合、実際の利回りは7%/ 50%= 14%と算出できます。代表的なPOSプロジェクトのステーキング利回りは以下のようになります。

実質ステーキング利回りはインフレ率とステーキング率の比率にほぼ等しくなっています。インフレ率が高く、ステーキング率が低いと、実質利回りが増加します。

実質ステーキング利回りは通貨メカニズムに基づきますが、資産への投資を検討する場合はさらに、インフレメカニズム、コンセンサスメカニズム、インセンティブポリシー、ステーキングメカニズムなどの資産のファンダメンタルズを総合的に考慮する必要があります。

参照
参考 区块链科普:如何选择参与Staking的币种?巴比特