みなさんはWAVESという通貨をご存じでしょうか。仮想通貨の時価総額ランキングは40位(2020年6月9日時点)とそこまで高い方ではありませんが、コインホルダーの注目を集めている通貨です。注目される理由は一体どこにあるのでしょうか。詳しく解説していきます。
Wavesの基本情報
運営会社 | Waves |
通貨名称 | Waves |
ティッカー | WAVES |
総発行量 | 100,000,000WAVES |
時価総額 | 131億円(2020年6月9日時点) |
WEBサイト | https://wavesprotocol.org/ |
ホワイトペーパー | https://medium.com/wavesprotocol/waves-whitepaper-164dd6ca6a23 |
Wavesはロシア初のICOプロジェクトであり、今もなおWavesの開発拠点はロシアにあります。このWavesは最終的に、決済システムといったあらゆるお金の流通をブロックチェーンに移行することを目標のひとつとしています。そのためにWavesが備えている特徴を紹介していきます。
Wavesの特徴
それではWavesの特徴を具体的に見ていきましょう。
Wavesの魅力3点は
- オリジナルトークンを発行可能
- ポイントとしてリアルに利用されている
- LPOS利用で独特なステーキング
誰でもカスタムトークンが作れる
このWavesプラットフォームの最大の特徴はなんと言っても、誰でも簡単にオリジナルのトークンを作れるところにあります。通常トークンを作成するためにはDAppsプラットフォームを通してトークンを発行する形になりますが、その際にどうしてもコーディングスキルが必要になってきます。
しかし、Wavesの場合はそのようなスキルが必要なく、1Waves(2020年6月9日時点で約126円)さえ払えば誰でもWavesプラットフォームを通してコインを自由にカスタマイズすることができます。
もちろん作成したトークンはすべて購入、販売、取引、および取引ができます。イーサリアムなどの別のプラットフォーム上でコーディングによって作成したトークンと比べて利用できない機能もありますが、作成するプロセスが非常に簡単なことも注目されている理由の一つと言えるでしょう。
またこのようにして作成したトークンをICOに活用することができます。例えば、Mobile GOと言われるモバイルゲームプラットサービスはWavesプラットフォーム上で58億円をICOによって資金調達を成功させています。
その他にも、
- PeerBanks:暗号年金資産プラットフォーム
- Wagerr:製本スマートコントラクトシステム
- Primalbase:商業用不動産プロジェクト
- ZrCoin:産業廃棄物の処理に基づく二酸化ジルコニウムの生産
といった、いくつもの有名なプロジェクトがWavesプラットフォーム上でICOによって資金調達を成功しています。プラットフォームの使用はサービス開始以来、年々大幅に増加しています。
2017年12月以降、Wavesプラットフォームを使用して発行されるカスタムトークンの数は、7,000からほぼ20,000のCATに増加しました。
ポイントに取って代わられる?
ロシア国内のバーガーキングではWavesプラットフォーム上で作成した”Whoppercoin”と言われるトークンをポイントとして導入しています。日本の楽天ポイントやTポイントをはじめとするポイントは法定通貨に交換することはできません。
しかし、この”Whopppercoin”もまたWavesプラットフォーム上で作成されているので仮想通貨と同様に、他の仮想通貨や法定通貨に交換することができます。
Wavesプラットフォーム上でのトークン作成費用(1Waves)や導入費用が安いことから、これからさらに飲食業や小売業での導入が進んできそうです。さらにポイントを交換できることから、お小遣い稼ぎも兼ねてあえて利用する人も増え、お店と顧客にwin-winな関係が築けることが期待できますね。
LPOS(Leased Proof of Stake)って何??
LPOSは、Wavesプラットフォームに採用されているコンセンサスアルゴリズムです。
通常のPOS(Proof of Stake)はトークンを保有する各ノードがブロックを承認・生成してブロックチェーンに追加する権利を与えられ、その見返りに報酬を得ます。
しかしLPOSは、ユーザーがフルノードに自分の保有しているトークンを貸し出す(リース)することで、ブロックの承認報酬として一部の割合を受け取ることができる仕組みです。このLPOSのシステムはブロックの承認報酬の一部を支払ってくれる様々なバリデーターにWAVESをウォレットからリースすることができるわけです。
当然、リースしたフルノードがブロックの承認・生成の権利を与えられなければ報酬はもらえるわけではありません。フルノードにリースされる量が多いほど、そのフルノードが次のブロックを承認・生成する権利がもらえる可能性が高くなり報酬ももらえる可能性も高まります。このLPOSの環境では、ユーザーはフルノードを実行するか、報酬を受けて所有権をフルノードにリースするかを選択できます。
LPOSにより、Wavesを保有する誰もがWavesネットワークのメンテナンスに参加できるわけです。リースしたトークンはいつでもリースを止めることができ、リース途中でもすぐに移動したりすることができる便利な仕組みになっています。
このLPOSも今のところ、Wavesが唯一採用しているコンセンサスアルゴリズムであるので、独特なステーキング方法であると言えますね。
まとめ
現時点では日本で取り扱っている取引所・販売所がなく、日本での認知がまだまだ浅い通貨ではありますが、これから発展が期待できそうです。
なお、海外の取引所では、
と、どちらも世界最大級の取引所です。
BINANCEもBITTREXもWavesに対応しているので、購入したい人は是非チェックしてください!