仮想通貨取引よりもお得なステーキングの基礎

【ステーキング対応】IOSTとは?特徴を徹底解説

新しい通貨として知っておきたいIOST。
その本質に迫ります。

IOSTの基本情報

運営会社 IOST財団
通貨名称 IOST(アイオーエスティー)
通貨単位 IOST
WEBサイト https://iost.io/
ホワイトペーパー https://iost.io/624/

IOSTとは中国企業でTerrence Wang 氏, Jimmy Zhong 氏, Ray Xiao 氏 等が開発した仮想通貨の通称で、正式名称をIOS Tokenです。

IOSとはイーサリアムのようにスマートコントラクトを利用した分散型アプリケーション(Dapps)を構築することのできるブロックチェーンプラットフォームのことを指します。

プラットフォームであるIOSの中で利用されているトークンがIOSTというわけです。

それではIOSTの特徴を見ていきましょう。

IOSTの特徴

 出典:IOSTホワイトペーパー

まず初めに大きく分けてIOSTは以下の3つの仕組みで構成されています。

  • Efficient Distributed Sharding (効率分散型シャーディング)
  • Proof of Believability(PoB)
  • マイクロステート・ブロック技術

それぞれの仕組みについて詳しく説明します。

Efficient Distributed Sharding (効率分散型シャーディング)とは

Efficient Distributed Shardingとは、ネットワークを「シャード」と呼ばれるグループに分割し、
並列作業を行うことで処理速度を飛躍的に効率化する技術のことです。

このシャーディングと呼ばれる技術を用いて、IOSTは既存のブロックチェーンで課題となっているスケーラビリティ問題の解決に取り組んでいます。

これまでのブロックチェーンでは取引を記録するブロック一つ一つの生成時間や容量制限などの理由からネットワークの処理能力の速度の遅くなってしまうことが問題でした。

そのことから卑近的な例でいえばアマゾンやメルカリなどのオンライン決済システムが用いられるものには処理が追い付きませんでした。

しかしEfficient Distributed Sharding、つまりシャーディング技術を用いることで高速トランザクションが可能になると言われています。

実際、現段階のIOSTの毎秒トランザクション数は8000TPSです。
少なくみてもイーサリアムの毎秒トランザクション数である7~15TPSの530倍なのでとても速く処理ができることが分かるはずです。

またIOSTは最終的に、100,000TPSまで引き上げることが目標のようです。

このように、Efficient Distributed Shardingを含めたネットワークがIOSTであり、
AtomixやTransEpochのようなトランザクションをセキュアに行う仕組みも整備されているのがIOSTの特徴の1つです。

Proof of Believabilityとは?

2つ目のIOSTの特徴として挙げられるのがProof of Believability(PoB) と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムです。

ビットコインを代表とするProof of Work (PoW)は高性能な処理能力のあるマイニングマシーンを大量に所有する者がブロック生成権を得やすい仕組みになっています。

そのためProof of Work (PoW) では電力の消費が激しいだけでなく、『51%問題』というように、マイナーが不正にブロック生成を行うことができてしまうという現象が起こりうる可能性をはらんでいます。

PoWの問題解決をするべく、Proof of Stake(PoS)のように特定ノードに承認権を委譲しマスターノードとなった者が承認を行うことで不正の緩和をするような仕組みも登場してきています。

しかし、依然として一部のノードがマスターノードになり続ける現象が発生する可能性があるなど、
分散型台帳であるネットワークの非集権性が失われてしまうことが懸念されています。

つまり、
PoWでは処理能力の優れている機器を所持している者がトランザクションを独占できる
PoSでは最大トークン所持者がトランザクションを独占できる

という問題が、それぞれにあるわけです。

そこでIOSTではProof of Believability(PoB)というコンセンサスアルゴリズムを採用しているわけです。

Proof of Believability(PoB)とはSERVIと呼ばれるユーザーの「ネットワークへの貢献度」と、
「ステークされたトークン」から承認者を選定する仕組みです。

スマートコントラクトの実行やトランザクションの承認を行うなどのネットワークへの貢献度(SERVI)に応じて、さらに報酬の高い生成を行える可能性が上がるというわけです。

一度承認作業が終わるとノードが保有しているSERVIが0になり、承認を行うには改めて貢献度の積み上げを行う必要があります。

このようにすることで特定のノードによるブロック生成の独占を阻止し、分散的な状態を保つのがPoBの特徴です。

マイクロステート・ブロック技術

マイクロステート・ブロックとは、特定のブロックにチェックポイントを設定しノードはこのチェックポイントとなるブロックから最新のブロックまでを保存していればよいという技術です。

例えばビットコインでは、ノードになる際には一番初めに生成されたブロックから最新のものまで全て保存しなければならず、ストレージを圧迫してしまうことが問題視されていました。

しかし、マイクロステート・ブロック技術を用いることで
動画ストリーミングサービスにて途中から再生したときに、再生ポイント以降のデータだけがロードされるというように、不要な過去のデータを保存する必要がなくなります。

IOSTはこのマイクロステート・ブロック技術を使用することで、80%前後のストレージを節約できると発表しています。

IOSTのまとめ

IOSTとはどういうものなのか、IOSTのメリットなどは分かっていただけたでしょうか?

まとめ
  • トランザクション能力が高いシャーディングを採用
  • PoBでブロック生成独占を阻止
  • ストレージを節約できる

ビットコインやイーサリアムなどで抱えてきた課題を解消すべく開発されたIOST。
技術的には申し分ないのでチェックしておいて損はないのではないでしょうか。