仮想通貨取引よりもお得なステーキングの基礎

【ステーキング対応】DASHとは?特徴を徹底解説

2014年に初版がローンチされたDash。

最初はXCoinという名称から始まり、何度かの名称変更を経て現在のDashに至ります。
Dashの名前の由来はDegital Cash(デジタルキャッシュ)を略して混成語にしたものです。

その名の通り、Dashは支払いに主眼を置いている暗号通貨です。
それではDashの特徴を解説していきましょう。

Dashの基本情報

運営会社 DASH founpatlon
通貨名称 DASH(ダッシュ)
通貨単位 DASH
WEBサイト https://www.dash.org/
ホワイトペーパー https://www.dashjapan.com/whitepaper-japanese/

DashはEvan Duffield(エヴァン・ダッフィールド)氏が先頭に立って開発した仮想通貨です。

2014年1月にはXCoin(XCO)という名称で公開され、1年後にDarkcoin(DRK)と名称を替え、2015年3月にDashと名称を変え現在に至ります。

Dashの目的は「現金と同様の働きができる仮想通貨」となることなので、送金スピードや匿名性を強化することに努めています。

そんなDashを深堀してみましょう。

Dashの特徴

Dashの主な特徴は以下の3つです。

  • X11
  • チェーンロック
  • Instant Send(即時入金)

「X11」で通貨の信頼性と安全性の向上

DashはProof of Stakeアルゴリズムの修正である「X11」というアルゴリズムを使用します。

最新のハッシュアルゴリズムファミリであるSHA-3に基づいて使用されるハッシュ関数により、ビットコインより安全な設計とされています。

連鎖アルゴリズムの複雑さと高度化により、SPOF(Single Point Of Failure)のようなセキュリティリスクから保護されていないシングルハッシュPoWソリューションと比較すると、セキュリティのレベルが向上しています。

ここでSPOFって何?と疑問を抱いているかたも多いはずです。
そんなSPOFを解説します。

SPOFとは

SPOFとは単一性障害のことを意味し、ある点で障害が発生した場合に全てのシステムが機能しなくなることを指します。

コンピューティングのブレークスルーが発生した場合、X11から成り立つPoWを使用するデジタル通貨は、11個のハッシュがすべて同時に破壊されない限り安全に機能し続けます。

デジタル通貨の投機的な性質と新しい分野としての固有の不確実性を考えると、X11アルゴリズムはシングルハッシュアプローチでは不可能なユーザーや潜在的な投資家の信頼を高めることができます。

X11などのチェーンハッシュソリューションは、SPOF(Single Point Of Failure)に悩まされているシングルハッシュ通貨に関連するリスクに対する資産の保管や投資の多様化、ヘッジの安全性と寿命を向上させます。

チェーンロックで51%攻撃を阻止

ブロックチェーンに対する悪意のある攻撃として「51%攻撃」というものが存在します。

51%攻撃とは悪意のある者がネットワーク全体の51%を獲得し不正に取引を行うことです。

これはブロックチェーンの基本原則として『より長い分岐したブランチが正しいブランチであるというもの』に基づくがために起こることです。
多数ハッシュレートを持つエンティティが、他のすべての人が使用しているものよりも長いチェーンを密かに生成し、それを予期せずに公開できることを意味しています。

そんな中チェーンロックはこのような仮想通貨マイニングにおける不正を防止することができます。

チェーンロックは「先見ルール」と呼ばれるものを活用して機能します。

先見ルールとはDASHネットワークで見つかった新しいブロックごとにランダムに選択された数百のマスターノードのクォーラムが、それぞれが個別に見る最初のブロックに署名するタスクのことです。

LLMQの60%以上がすべて同じブロックに署名すると、P2Pメッセージが自動的にネットワーク全体に送信され自動的にブロックを拒否します。

そうすることで悪意をもったユーザーがブロックを再編成することが不可能になるため、51%攻撃を阻止できるというわけです。

LLMQsにより即時入金が可能

LLMQsとはマスターノードによる予算案投票とは別にマスターノード内に形成された小規模のグループによって意思決定される仕組みです。これによって迅速な意思決定を実現しています。

そのため、LLMQs を通じてチェーンロック機能を使用すると潜在的な攻撃者が利用できるリソース数に関係なく、ネットワークに対する 51% の攻撃が発生することはほとんど不可能となります。

従来のDASHのインスタントセンドはマイナーがいない状態だと連続的な送金ができないなどの問題がありました。

しかし改善されたLLMQs based Instant Sendでは送信制限がないため、マイナーの承認がない状態でも連続的な送金が可能となっています。

また、送金はトランザクションあたり1秒という高速性を実現しているので、他の通貨にあるような二重支払いの問題も併せて解決しています。

まとめ

Dashはもともとビットコインを参考にして開発されたものですが、様々な点においてビットコインや既存システムの問題点を改善しています。

改善されたポイントは他の暗号通貨の既存の単一層モデルではなく、インセンティブ化された2層モデルを利用することで実現していること。

この代替ネットワーク設計を利用することで、コインの分散型ミキシングやインスタントトランザクションなどの多くのタイプのサービスを追加することができます。

これからの発展がますます楽しみになるコインの一つですね!