仮想通貨取引よりもお得なステーキングの基礎

VC大手アンドリーセン・ホロウィッツがPOSプロジェクト「NEAR」の資金調達ラウンドを主導

5月4日にNEARプロトコルは、Andreessen Horowitz(a16z)が主導する資金調達ラウンドで2160万ドルを調達したことを発表しました。また、Proof-of-Stake(PoS)採用のブロックチェーンであるNEARプロトコルは、段階的なメインネットローンチの最初のフェーズを起動しました。

NEAR財団2160万ドルでPoSネットローンチ戦略へ

Andreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)のクリプトファンドが率いたNEARの資金調達ラウンドには、パンテラキャピタル、リベルトゥス、ブロックチェンジなど約40の投資会社が参加しました。集めた2,160万ドルの資金は、NEARプロトコルの段階的なメインネットローンチ戦略に使用されます。

NEAR財団は、Proof-of-Stake(PoS)ブロックチェーン「NEARプロトコル」のマルチフェーズからなるメインネットローンチのフェーズ0「MainNet:PoA(権威証明)」を4月22日に起動しました。開発者はNEARプラットフォームでアプリケーションデプロイを実行できます。

PoAモードでは、NEAR財団が管理するバリデーターのみ動作しています。NEARはホワイトリスト・バリデーターが参加するためのアップデート「フェーズ1」を今夏に予定しています。最終的に「フェーズ2」でオープン化される計画です。

最終的に、世界中の数百万人の開発者や起業家の手にNEARトークンが分配され、プラットフォームはコミュニティーのステーキングによって管理されます。ホワイトペーパーによると、NEARのステーキングメカニズムにおいて、年間報酬は最初に5%に設定され、その後のインフレ率はネットワーク報酬(取引手数料)の総量に基づいて動的に調整されます。

ブロックチェーンを様々な領域に

NEAR財団の事業開発責任者Aliaksandr Hudzilin氏は、運営チームは現在、ブロックチェーン開発者コミュニティの形成に焦点を当てており、Flux Markets(予測市場)、Stardust(ゲーム開発)、TessaB(コマース)などのプロジェクトが既に立ち上がっていると述べています。

NEARプロトコルは、分散型アプリケーションを構築するための最も開発者に優しいブロックチェーンとされています。ネットワークを区分けしてトランザクションを並列処理する「シャーディング」実装により、スケーラブルで低コストに設計されています。

アプリケーションのコストが予測可能であり、メタトランザクション、コントラクトベースのアカウント、ガスフィーの払い戻しといった機能をプロトコルレベルで開発者に提供します。

参考 NEAR Protocol Project Raises $21.6M Round led by Andreessen Horowitz and Launches MainNet to Bring Open Web Business Models to Founders Everywherebusiness wire