大手仮想通貨取引所Huobi(フオビ)のマイニング部門「Huobiプール」は、2019年度の売上高が547%急増し、2018年の5300万ドルから3億2000万ドルに達した。Huobiプールにおいて、最も収益性の高いビジネスは「PoS(ステーキング)」となった。
成長し続けているHuobi
2018年3月にスタートしたHuobiプールの営業利益は、2018年の250万ドルから2019年の630万ドルへと218%増加した。Huobiプールの成長の原動力は純利益の35.62%を占めるProof-of-Stake(PoS)マイニングだ。同社はPoSが2020年も引き続き注目されると予測している。
PoSはネットワークにおける検証者のトークン保有に基づいて動作する、ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムだ。物理的なマシンマイニングに依存するProof-of-Work(PoW)とは対照的だ。HuobiプールのPoWマイニングは、2019年の総純利益の23.5%を占めた。同社のビットコイン(BTC)のハッシュレートは最高6,578 PH /秒に達し、5月25日時点に全体の5.3%のシェアを占めている。
マイニング部門のHuobi Pool Token(HPT)
Huobi Poolはビジネスモデルのコアとして、Huobi Pool Token(HPT)についても強調している。HPTはマイニング部門のネイティブトークンだ。ユーザーはEOSやIOST、TRONなどのトークンをロックすることで、マイニング通貨の1日の価値がHPTで付与される。また、Huobi(グローバル)口座に1,000 HPT以上を保有することで、DPOS(EOSなど)マイニング報酬を得ることもできる。
取引所やウォレットは、多くのトークンを保有するユーザーを抱えているので、ステーキングビジネスに適している。2019年7月に開催された中国の仮想通貨業界会議「Odaily’s StakeCon」で、Neo Global Capitalの Stakeingビジネス(StakeX)のヘッド、カイ・ヤン氏は、「ステーキングがこの業界で認められているトレンドになっている」と述べた。Fundamental Labsのマネジメントパートナーのハワード・ユアン氏は、ステーキングが本質的に「マイニング2.0」であると述べた。ステーキング産業は起業家の新たな収益機会になっている。
参考 Huobi Pool Releases Financial Results in First Annual ReportHuobi Global