Binance、Coinbase、Coincheckなど、世界の著名な取引所が続々とステーキングサービスを開始しています。
2020年はステーキング経済圏が飛躍的に広がる年とも言われていて、投資家界、ビジネス界、エンジニア界から注目を集めています。そこで今回は最新のステーキング動向(市場規模、利率、取引所、プールなど)をお届けします。
PoSトークンの市場規模
まずはPoS(Proof of Stake)のトークンの市場規模を紹介します。
市場規模については様々な見方がありますが「Staking Rewards」によると2020年2月時点でのステーキングトークンの時価総額は1兆7千万規模です。
Locked in Staking (ロックされている仮想通貨の時価総額)のみで測ると、現時点で約1兆円規模になっています。
ステーキング市場の成長率はこの1年で約2倍、ロックされた仮想通貨の時価総額の成長率は約20倍となっています。
まだまだ始まってから間もないサービスですが、先を見ることができている人達が注目していると言っても過言ではありません。
ロックされている仮想通貨で一番時価総額が高いのは…?
現時点ではイオス(EOS)のロックされた通貨の時価総額が最も高く、約2700億規模の時価総額があり、1年で約70%の成長率です。
2位はTezos(XTZ)で1400億規模、3位はCosmos(ATOM)の900億規模になります。
それぞれのロック率はイオスが55.56%、テゾスは78.51%、コスモスが73.88%となっています。
ステーキング利率が最も高い仮想通貨は?
2020年2月の時点の仮想通貨のステーキング利率をみていきます。
◆ロック時価総額TOP3のステーキングコインの年間利率
・EOS 3.07% (現時点)
・Tezos(XTZ) 5.82% (現時点)
・Cosmos(ATOM) 8.13%(現時点)
◆全PoSコインの年間利率が高い順
・Livepeer (LPT) 60.87%
・Fantom (FTM) 53.73%
・Synthetix Network(SNX) 47.78%
ちなみに、POSコインの年間平均利率は11.49%となっています。
ステーキングプロバイダー
上図は扱っているステーキングアセット数順です。取引所のKucoinは16アセットを扱っていて、Staking Feeは10%と設定されています。Hash Quark のStaking Feeは10-30%です。
あなたはステーキングプロバイダーをどうやって選んでいる?
2019年8月、Stakingrewordsは「ステーキングプロバイダを選ぶときのポイント」を224名にアンケート調査しました。以下が順位になります。
1位は「報酬・手数料・利率」、2位は「セキュリティー」、3位は「ツールの充実」という結果になりました。
ステーキングには「そのコインのガバナンスに参加できる」という特徴もありますが、意外にもそういった需要は少数でした。分散化という意味ではネガティブに映る可能性もありますが、経済心理としては当然の流れなのかもしれません。
また、ステーキングユーザーの半数が「カステディを用いたプロバイダを利用したい」との声を上げています。トークンを預ける場合に、プロバイダがどのように管理するかは今後のポイントとなりそうです。